事務所紹介

一宮町・茂原市で業務を行ってきた３名の弁護士により、平成２８年９月に設立した法律事務所です。３名とも、これまで５年から１６年に渡り一宮町・茂原市で法律事務所を構えて活動してきました。引き続きこの地元で、これまで同様、地域に根ざした法律事務所を目指して行きます。小さなこと、法律に関係あるのか分からないことでも、お気軽にご相談下さい。

弁護士紹介

• 弁護士
  神定 大
• 弁護士
  渡辺 智志
• 弁護士
  松本 知世

弁護士 神定 大

生まれ、育ち

千葉県御宿町で生まれ、海や田んぼなど美しい自然に囲まれて育ちました。
高校は茂原の千葉県立長生高校に入学しました。当時は茂原そごうができたころで、放課後は友人たちとアスモやジャスコをぶらぶらしていました。（当時はこの地で仕事をすることになるとは思ってもいませんでした・・）

「ゼロワン地区」一宮で開業

私は平成１２年に弁護士になりました。普通は、弁護士になって何年かはベテラン弁護士のもとで修行してから独立するのですが、私は、千葉県一宮町で開業しました。
当時は、弁護士になる前に２年間の司法修習（見習い）があり、千葉市の裁判所や法律事務所で指導していただきました。そのころ、弁護士は都市部に多く、田舎には弁護士が一人かゼロの地域（ゼロワン地域）が多いことが問題になっていました。
茂原方面も、当時は「ゼロワン」ご高齢の先生お一人でしたので実質ゼロに近い）でした。
また、司法修習中に裁判を見ていると、「『迷惑はかけないから大丈夫』と言われて保証人なってしまった。保証人として他人の借金を払えと言われても困る」というものなど、書類にサインする前に一度弁護士に相談していれば、トラブルにあわずに済んだのではと思うことが多かったです。
当時の私なりに、私の地元である茂原方面にも、身近に相談できる弁護士が必要なのではないかと思い、裁判所のある一宮町で開業することにしました。

弁護士になってから

私が弁護士になった当時は、借金・倒産の相談が非常に多かったです。
「バブル崩壊後、取引先が倒産して入金がなくなり、給料の支払いのために商工ローンから借りましたが、これも払えなくなりました。借りるときに親戚に保証人になってもらっています」といったご相談がありました。自分だけの問題なら、破産などで債務を整理すればよいですが、保証人に請求がいってしまう場合もあり、依頼者の方と一緒に悩むことになりました。
当時は消費者金融も問題となっており、「収入が減って、住宅ローンの支払いに困ったので、サラ金から借りました。一度借りるとそこへの返済も必要になるので、別の会社から借りて・・を繰り返していたら、借金が返せない額になってしまいました」といった相談も多く、１年間で何十件も債務の整理をしました。「自殺しようと思いましたが近くに弁護士がいると聞いてきました」とのお話もありました。
他に多くしてきた仕事としては、身寄りのない方の成年後見人（高齢者や障がい者の財産管理）なども多く扱ってきました。財産の管理は弁護士の仕事ですが、高齢や障がいのある方のサポートをするためには福祉の観点も必要です。私にはその方面の知識はないので、「親御さんがなくなって一人暮らしとなっている障がいのある方がいる、その方が入れる施設を探してほしい」と言われて、その方と一緒にあちこちの施設を回ったこともあります。そうこうしているうちに、福祉機関の方と一緒に仕事をすることも増え、自分では分からない問題も教えていただけるようになりました。
もちろんこれだけではなく、債権回収、交通事故、企業紛争などの民事、離婚、相続などの家事、刑事などはコンスタントに扱ってきました。

茂原総合法律事務所を設立

裁判所の近くで１６年半仕事をしました。当時は「ゼロワン地区」に弁護士がいるだけでも喜んでいただけることも多かったですが、一宮や茂原地域の方に本当に身近な存在だったのかと考えるようになりました。
こちらから情報を発信しなければ、事務所の隣に住んでいる方でも、「どんな人がいて、どんな分野に対応しているか分からない」と思うと思います。
最近では、インターネットなど、上のような疑問に答えられる手段も増えて来ましたが、これらを使いこなすには私一人の力では不十分です。
このため、地域の病院のような存在として安心してお越しいただける事務所にするため、茂原の渡辺智志法律事務所、一宮の松本法律事務所と統合し、茂原総合法律事務所を設立することにしました。

弁護士として大事に思っていること

「相談に来られた方のお話を頭から否定しない」ということです。
たとえば、上に書いた、「保証人として他人の借金を払えと言われているが、『迷惑をかけないから』と言われて保証人になったのだから払いたくない」とのお話があったとします。
裁判では「保証人になることは分かっていた以上は借金は払う必要がある」となる場合が多いのですが、頭から「無理ですね」と言ったのでは、「難しいことは自分も分かっていた。弁護士のところに来た意味もなかった」と思われてしまうと思います。
難しいことは難しいと正確にお伝えするのも大事なことですが、「言われなくても無理とは分かっているけど、どうしても言わずにはいられない」という方もいます。弁護士が「難しいと思うができるだけのことは言ってみましょう」として、裁判などをしていく間に、少しは良い解決になったり、最悪だめでも、「自分の言いたいことは言ったのだから」として、結果を受け入れられるようになる方もいらっしゃいます。
法的なトラブルは重い問題であることが多いです。解決しなければ、大げさかもしれませんが、人生の歩みを進められないかもしれません。相談に来られた方に安心して話していただき、要望を実現することは難しくても、気持ちを整理して、人生の次のステップに進んでいただけるようにしたいと思っています。

略歴

• 昭和４９年　生まれ
• 平成５年　　千葉県立長生高等学校卒業
• 平成９年　　早稲田大学法学部卒業、司法試験合格
• 平成１２年　弁護士登録、一宮町で弁護士開業
• 平成２８年　渡辺智志法律事務所、松本法律事務所と統合、茂原総合法律事務所設立

弁護士 渡辺 智志

経歴

平成２０年９月弁護士登録。
千葉市内の法律事務所の所属弁護士として勤務したのち、平成２３年１０月に上総一ノ宮で独立開業。
その後、平成２５年９月に茂原市役所近くに事務所を移転。
平成２８年９月に神定大法律事務所、松本法律事務所と合併して、茂原総合法律事務所を設立。

趣味

空手（剛柔流空手道有心会）、旅行（史跡巡り）

当事務所について

当事務所は、外房地域を中心に長年にわたり活動してきた弁護士３人が集まって設立した、地域でも最大規模の法律事務所です。
私は、弁護士として最も重要な素養は、ご依頼者様のお話をよく聞くことだと考えています。そうでなければ、ご依頼者様の納得のいく方針のもと事件を進めていくことはできないからです。当事務所にご相談していただいたご依頼者様の肩の荷が少しでも軽くなるならば、こんなに嬉しいことはありません。
これからも地域の皆様にとって、頼れる法律パートナーであり続けるためにも、ますます研鑽を積んでいく所存です。
どうぞお気軽にご相談ください。

弁護士 松本 知世

埼玉県出身。

• 平成２０年１２月弁護士登録。埼玉県さいたま市浦和区の法律事務所に就職。
• 平成２１年、所属事務所の法人化と支部設置に伴い、千葉県長生郡一宮町に赴任。所属弁護士法人の上総一ノ宮支部の弁護士として活動。
• 平成２７年９月、千葉県長生郡一宮町にて独立、松本法律事務所を開業。
• 平成２８年９月、一宮町の神定大法律事務所、茂原市の渡辺智志法律事務所と統合。千葉県茂原市にて茂原総合法律事務所を設立。

弁護士登録をして就職した法律事務所の支部設置に伴い、平成２１年、一宮町に赴任しました。私は埼玉県出身で、一宮町に赴任した当初は、数年で埼玉に戻ることを考えていました。しかし、一宮町で弁護士業務を続ける中で、地域の方々との繋がりも得ることができ、そのうちに、この外房地域が自分の仕事をしていく場所だと考えるようになりました。後に千葉県の女性と結婚し、現在はすっかり千葉が地元と感じています。

この地域で弁護士業務を行っている中で感じることのひとつは、まだまだ地域の方にとって弁護士が身近な存在ではないということです。何か問題が起こったとき、弁護士に相談しないままに事態が悪化してしまうというケースが多いと感じています。この地域では弁護士が少ないこともありますが、弁護士側も身近な存在となるための努力がさらに必要だと考えています。
そのような思いをひとつの理由として、同じ地域で活動する神定大法律事務所、渡辺智志法律事務所と統合することにしました。弁護士３名体制の法律事務所で、これまで以上に地域の方にとって身近な事務所となるよう努力していきます。