債務整理をするとブラックリストに載るといわれたことがあります。大丈夫でしょうか?

カテゴリー: 債務整理とは

確かに、ブラックリストに載る場合はありますが、債務整理をするメリットのほうが大きいことが多いです。

ブラックリストというと怖そうですが、「金融取引の事故情報」です。

延滞や破産があると、金融業界で運営している情報機関に、そのことが記録されて、何年かは借入やローンができなくなる場合があります。(消費者金融の情報機関として、JICCがあります)

これよりも債務整理をするメリットが大きいと思う理由は以下のとおりです。

  • 債務が増えているということは、債務整理しなくても、そのうち払えなくなって、結局は事故情報になってしまう可能性が高いです。(相談に来られた時点で延滞している場合、すでに事故情報になっている場合もあります)
    同じ事故扱いになるなら、早く整理して、再出発したほうが、事故情報が消えるのも早いといえます。
  • 債務は多いけれども、何とか支払いは続けていけるので、このままいけば事故情報は避けられる場合もあると思います。ただ、消費者金融などの高い金利がある状態で払っていても、債務はなかなか減りません。何年も債務が残っているなら、結局は、新しくローンで家や車を買うのも難しいと思いますので、早く整理・完済して、少しずつでも貯金していったほうがよいことが多いと思います。
  • 事故情報は金融業界内部の一つの情報でしかありません。このため就職で不利になったり、誰かに知られて恥ずかしい思いをすることもありません。

以上から、当事務所としては、債務の返済が難しくなった場合は、事故情報を気にするよりも、債務を整理して早く生活を再建するメリットのほうが大きいと考えています。

ただ、これまでのご相談者の中には、事業をしていて、仕事の車をローンで買う必要がある、という方もいらっしゃいました。そのような事情がないかはよく確認したいと思いますので、心配でしたら遠慮なくおっしゃってください。